Reportイベントレポート

2023年06月15日
SDGsアクション 新たな取り組み 環境を考える人づくり 自然との共生を学ぶ
#MIZUBEキャラバン #カマキリ博士 #ゲンジボタル #ヘイケボタル #ホタルノヒカリ実験教室 #環境学習 #箕面の滝

MIZUBEキャラバン2023~清流のホタルを見に行こう!ホタルノヒカリ実験教室~を開催しました!

【レポート】

6月10日(土)MIZUBEキャラバン1回目の「清流のホタルを見に行こう!ホタルノヒカリ実験教室」を開催いたしました!

初回は、清流を流れる川に生息するホタルをテーマに、ホタルの生息する場所をどうやったら守れるか、私たちに何ができるか。そのホタルが出す光について実際に光を作って学び、なぜホタルが光を使うのかなどをみんなで考えることを学習目的としました。

今回はホタルの講師として昆虫科学研究センターISRCの渡部宏先生にご協力いただきました。普段はカマキリ博士の昆虫講座を開催している渡部先生ですが、今回はホタルについての講座をしていただきました。

世界に生息しているホタルの数から、日本に生息するホタルの種類、水の中に生息するホタルはかなり珍しいことであるなど、様々なホタルに関する話題を講座の中で教えていただきました。

関西と関東のホタルとでは発光の時間が異なることや何のためにホタルが光るのかなど子どもたちに考えてもらい、前で発表してもらいました。

カマキリ博士によるホタル講座を終え、次に環境事業協会の職員山ちゃん(山野寺)によるホタルノヒカリ実験教室が続きます。

まず、親子で「人間はどういった理由で光を使うのか」を考えてもらいました。普段何気なく使っている光について改めて考えてみると、人間は様々な用途に光を使っているということが分かります。そこで、生きものたちはなんのために光を使うのか、ゲンジボタルの生態を説明しながら解説していきました。

日本最大のホタルである、ヤエヤママドボタルの幼虫を参加者の手に載せ、普段見るようなホタルとは全く違う姿かたちをしていることなどをご理解いただくなど、貴重な体験になったと思います。

光について学んでいただいたあとは、いよいよ待ちに待った実験の時間です。

実験の前には、1億年前のホタルがどんな色で光っていたかのクイズをしてから実験に臨みました。

実験で使用するものは、発光する蛍光色の液体が入ったビンと、発光させるための透明な液体が入ったビンのみです。それを混ぜ合わせると発光するというごく単純な実験ですが、参加者の皆さんは様々な色に光るビンを見て驚いたり感嘆の声をあげていました。

実は、参加者の持つ光るビンの中には一つだけ他とは色が違うビンを混ぜておきました。全員が光るビンを確認するとなんと赤色に光るビンが一つだけ!それが1億年前のホタルと同じ色の光です。諸説ありますが、1億年前のホタルが入っていた琥珀から科学的に分析し、当時使っていた光る物質を再現したところ赤く光ったとのことです。

(参考文献:Science Advances https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.abc5705

楽しい実験はお片付けまでが実験です。最後に、この光っている液体を水に流してしまうとどうなるかという水のお話をし、魚やホタルが住めるようにするまで家のお風呂の水40杯分以上が必要になることも学んでいただきました。最後までキッチンペーパーで液体をふき取り燃えるごみにすることで環境の汚染を防ぐことをしっかりとご理解いただきました。

あたりが薄暗くなってきたところで環境学習の時間を終えいざ箕面の滝道へ!

道中では阪急箕面駅でツバメの巣の観察や明治時代に存在した箕面動物園跡の見学などを経てホタルスポットへ!

緩やかな流れの川の上には、たくさんのゲンジボタルが飛んでおり参加者を楽しませてくれました。ふわふわと飛びながら発光するゲンジボタルはとても幻想的で、優雅な時間を過ごすことができました。

最後に、今日のまとめなどをカマキリ博士と山ちゃんで行い、MIZUBEキャラバンホタルノヒカリ実験教室を終了しました。

これを機会に、いつも私たちが使っている光のこと、光が明るすぎることでホタルの繁殖を阻害していること、水のことなどについていま一度ご家族で考えてみてはいかがでしょうか。

最後に、講師の渡部宏先生に格別のご厚意やご協力をいただきました。また、ヤエヤママドボタルを提供してくださった東京都立大学 特任研究員 佐藤臨様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

参加者の皆様ご参加いただき誠にありがとうございました。MIZUBEキャラバンのまたのご参加をお待ちしております!

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