Reportイベントレポート
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2022年03月31日自然との共生を学ぶ
MIZUBEキャラバン2021 ふれあいの水辺で体験!いきものみ~っけ!
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水をテーマに大阪を旅するMIZUBEキャラバン、今回は大阪市内の貴重な水辺「大阪ふれあいの水辺」をフィールドに体験型環境学習を行いました。
大阪ふれあいの水辺は大阪市内に大川(旧淀川)のほとりにつくられた自然の水辺で、「砂浜ゾーン」は一般開放され、水辺に親しんだり、様々なイベントにも活用されています。
淀川で国の天然記念物の淡水魚イタセンパラの保全活動を行っている「淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク(イタセンネット)」の皆さんにご協力いただき、水辺の生き物の観察などを行いました。



最初にイタセンネットの皆さんが投網を打って、魚を捕まえました。
ボラやマハゼなど大阪湾(海)とつながる汽水域に生息する魚や、オイカワ・カマツカなど淀川水系に生息する淡水魚が見つかりました。

その後、タモ網とバケツを持って浅い水辺に入り貝や魚などの生き物を探しました。
ヒメタニシやチリメンカワニナ、タイワンシジミなどの貝が多く見つかり、小さなハゼの仲間やヌマエビの仲間を捕まえている親子もいました。



ヒメタニシの雌雄の見分け方(オスは右触覚がくるっと巻いている)、カワニナ類の見分け方(チリメンカワニナとハベカワニナは殻底の線(肋)の本数が違う)などイタセンネットのメンバーからの生き物の見分け方を教えてもらい、参加者はじっくりと観察していました。
またプランクトンネットでプランクトンも採集して顕微鏡で観察しました。
ミジンコの仲間や琵琶湖から流れてきたと思われるビワクンショウモなど、普段は見られないミクロな世界を知ることができました。イタセンネットの大学生たちが「たくあん」を餌にして釣りあげたクロベンケイガニも見せていただきました。
カニの雌雄の見分け方(お腹の形の違い)や、ふれあいの水辺が汽水域に棲むカニたちにとっても貴重な生息場所になっていることを知りました。

その後、砂浜に水を流して川ができる様子を再現し、水の流れの働きを体験して学びました。
上流から下流へ水が流れていくうちに水の流れがだんだん蛇行していき、深く掘れるところと、砂が堆積して浅くなるところができます。
深さや流れの速さなど様々な地形や環境ができ、そこが魚や生き物たちの住み場所になっているというお話もありました。
下流には土砂が溜まり、三角州ができます。大阪平野の成り立ちも少しイメージすることができました。最後に自然再生ゾーンに生えている水辺の植物ヨシを見に行きました。ちょうど花が咲くシーズンで穂が伸びていました。
昔の大阪平野は、一面湿地帯でヨシ原が広がっていたと考えられます。大阪府の花は現在はウメとサクラソウですが、以前はヨシだったそうで、大阪を代表する植物だということを知りました。大阪市内に作られた大阪ふれあいの水辺は多くの生き物の生息地になっているとともに、身近な自然を知る・触れる体験の場としても大変貴重であることを今回のイベントを通して感じました。
参加者のアンケートからは
・身近な生物への関心がわいた。
・大阪市内に人工浜があるとは知りませんでした。カワニナやベンケイガニ(クロベンケイガニ)が多くて驚きました。
・ビワクンショウモがとてもきれいだった。
・在来種の生き物を大切にしたいと思いました。などの感想をいただきました。
新型コロナウイルス感染症の影響もあり、野外で体験型のイベントを開催することが難しくなっていますが、自然体験をしている子は大人になった時に自己肯定感や道徳観・正義感が高くなるという調査結果もあり、オンライン(バーチャル)ではなく実際に自然の中で実物(リアル)を見て・触って体験することは大切な経験となります。
大阪ふれあいの水辺はだれでも入って観察することができるので、またぜひ親子で観察に出かけてみてください。
ご参加ありがとうございました!


