Reportイベントレポート

2022年03月29日
SDGsアクション 自然との共生を学ぶ

ATC海洋WEEK セミナー「すごいで!大阪産のサカナたち」「大阪湾のお魚クイズ!」

3月20日・21日(日)に大阪市住之江区の大阪南港ATCで開催された「ATC海洋WEEK ~これからの命のためにできること~」のプログラムの一環として、環境事業協会が協力して、大阪産(もん)の魚をテーマにした親子向けセミナー「すごいで!大阪産のサカナたち」・「大阪湾のお魚クイズ!」を行いました。
2日間で4回のセミナーを行い、242名の親子にご参加いただきました。

20日(土)は大阪市立自然史博物館友の会会長の鍋島 靖信先生を講師にお招きして、「すごいで!大阪産のサカナたち」と題してご講演いただきました。
大阪湾は「汚い」とか「魚が少ない」というイメージを持っている方も多いようですが、実は瀬戸内海で毎年1~3位に入るぐらいに多くの魚介類が獲れる豊かな海であること、漁師さんたちは様々な漁法で魚を獲っている事、魚の体の色や仕組みには意味があることなど、鍋島先生の豊富な知識と経験からたくさんご紹介いただきました。
魚の口の形を見れば何を食べているのかがわかること、大阪湾でもサメが暮らしている事、大阪湾ではクジラやイルカの記録が結構多くあることなどに子どもたちも驚いていました。
また、大阪湾で暮らす小型のイルカであるスナメリの生態や、深日港にもう6年間も居ついているミナミハンドウイルカのルカちゃんと漁師さんたちの関係など楽しいエピソードを交えながらお話しいただきました。

後半の質問タイムでは子どもたちからたくさん手が挙がり、時間いっぱいまで鍋島先生にお答えいただきました。

21日(日)は「大阪湾のお魚クイズ!」を行いました。
全部で10問のクイズをしながら、大阪湾の環境と生物について紹介しました。
答えは2択や4択の選択形式のクイズとし、子どもたちは正解だと思う答えの時に手を挙げてもらいました。

大阪湾はとても浅い海であること、イワシがたくさん獲れること、栽培漁業で「あこう(キジハタ)」などを育て増やす取り組みをしている事、最近関西国際空港周辺でスナメリがよく目撃されることなど、子どもたちはクイズに挑戦しながら学んでいました。

会場には大阪府立環境農林水産総合研究所水産技術センターの協力で大阪産のキジハタや泉南あなごを入れた水槽を展示していただき、実物大スナメリのポスターや大阪湾の生き物の写真なども展示しました。魚や海の生き物が大好きな子どもたちもたくさん参加していて、セミナーが終わった後も講師に質問したり、水槽を観察したりして理解を深めていました。

ATC海洋WEEKの会場では、世界的な問題となっている海洋プラスチックごみについてのワークショップや啓発ブース、SDGsや大阪・関西万博に関するブース、ATC海鮮市などが出展していて、親子で一日ATCで過ごしながら大阪湾や海の環境問題について学べる機会となりました。

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