Reportイベントレポート

2022年03月31日
環境を考える人づくり 自然との共生を学ぶ

大阪府内全域で地球を守る☆ 学生ボランティア養成講座_第1期生

 

この講座では、大阪府内で環境保全の活動をしている団体の活動地を北から南まで訪問し、山川湿地の保全活動に参加、自身にあった活動を検討してもらい、そういった活動に目を向けて保全に繋がる運動をしてもらえるよう導くことを目的として開講しました。
参加者は、環境保全に興味のある他の学校の学生と交流ができる点でも期待されました。

記念すべき第1期生は高校1年生~大学4年生まで、総勢12名。
年齢の垣根を越えて親しくなり、楽しい環境保全の活動経験になるよう導きます☆
 

 
 

■第1回のオリエンテーションは、環境事業協会本社からのオンライン配信で行いました。

 

 

講座の趣旨を説明後、基調講演と致しまして「衰退する大阪の生物多様性~チョウたちとまもる里山~」を、大阪府立大学名誉教授の石井実先生にご講演頂きました。
生物多様性や外来生物の話、里山林についてなど、講座で訪れる予定の、能勢にある「三草山」の生物多様性を例に分かりやすくご解説頂きました。

 

 

 

 

続いて大阪府内の環境保全団体2社の紹介です。

まずは(公財)大阪みどりのトラスト協会の保全地の紹介です。
お話頂きますのは、飯野博道事業マネージャーです。
トラスト協会の概要や、三大聖地と呼ばれる保全地の紹介など、初めて知る情報に参加者の皆さんは静かに聞き入っていました。

 

 

続いて(公社)大阪自然環境保全協会の紹介です。
お話頂きますのは、金谷薫副会長です。
こちらも保全協会の概要や、各活動地の紹介、学生さんの受け入れ態勢などの紹介がありました。

 

 

紹介が終わった後、参加者同士のアイスブレイクをオンラインで行いました。
下記の4点を記入してもらい、それぞれ発表、お互いの事を知る時間を作りました。

 

 

最後は活動地で実際に呼び合って貰うためのフィールドネームの作成をしました。
初回はオンラインとなってしまいましたが、これから5か月間、大阪の自然を共に学び、現場での保全活動がはじまります!!!

■第2回の講座は、大阪府能勢町歌垣にある、歌垣SATOYAMA楽舎で開催しました。
到着してすぐにスタッフとメンバーで集合写真を撮りました。

 

 

まずは建屋内で能勢町のことや歌垣SATOYAMA楽舎のできた経緯などを代表の湯浅淳子さんにお話頂きました。

 

 

 

 

講義を聞いた後は、畑に移動して農作業。
はじめて経験する人が殆どでした。

 

 

昼食は現地で採れた野菜を中心に…

 

 

ジビエ料理(鹿肉)を堪能しました。

 

 

さて、午後からは栗園に移動しました。

 

 

こちらは写真の看板に書かれてあるように重要な保全地となっています。

 

 

実際に皆で草刈りをしてみました。
写真の網は、栗の新芽を食べてしまわないように張っている鹿避けのネットですが、その周囲から重点的にはじめました。

 

 

こちらがキマダラルリツバメというチョウです。
木のてっぺんに止まることがおおいので、双眼鏡+デジカメを組み合わせて撮影しました。
このチョウと、ハリブトシリアゲアリというアリの不思議な共生関係が、ここ銀寄栗の森では繰り広げられているのです。

 

 

今回お世話になった歌垣SATOYAMA楽舎では、保全に必要なポイントを幾つも教わり体験もしました。
参加者のアンケートからは、「興味関心が深まった」「保全活動に携わりたいと思った」といった内容が見られました。
また、「その生態系を守るために多くの人が協力しながら保全活動をしていることに感動しました」という感想も見られました。
大変充実した1日となったようです。
皆さんお疲れさまでした!

 

■第3回の講座は、大阪府富田林市奥の谷で開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の影響で中止となりました。

 

■第4回の講座は、大阪府能勢町三草山で開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染症の影響で中止となりました。

 

■第5回の講座は、淀川城北ワンドで開催しました。
お世話になったのは、淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク(通称イタセンネット)の皆さんです。
写真は朝のミーティングの様子です。

 

 

写真は地引網の様子です。
30mある網をワンドの四隅に仕掛けて、引き揚げます。

 

 

集められた魚です。
在来魚と外来魚に分けられ、計測されていきます。
最後に在来魚は元居たワンドに放され、外来魚は駆除します。

 

 

イタセンネットの河合事務局長に、レクチャーを受け、ワンドの植生について学んでいるところです。

 

 

採れた生きものの観察と説明を聞いています。
皆さん、メモを取っていて熱心です☆

 

 

今回網に入っていたイタセンパラのメス。
コイ科の魚であり淀川のシンボルフィッシュと呼ばれているこの魚は、外来魚による圧力や河川管理方法変化の影響で一度は淀川から姿を消しました。
それを野生復帰させようと立ち上がったのがイタセンネットなのです。

 

 

昼食をとった後、綾会長に、イタセンネットの説明や活動の紹介を受けている様子。

 

 

その後は下流に向かい河川敷を移動しました。
河合事務局長が手にしているのは特定外来生物の「ミズヒマワリ」。
河川敷から持ち出すことができない、中央~南アメリカ原産の植物です。
こういった説明方法も、フィールドミュージアムならではのもの。

 

 

終盤は本流の中に入って貰い、川底の生きもの探しをしました。

 

 

参加者アンケートからは、「学べることが沢山あり楽しかった」「もっと外来生物についての知識を深めたいと思った」「見えない所で外来種が多くなっていて、とても危機感を覚えた」などの感想がありました。
現地でしか学べないことが多く、まさにフィールドミュージアムにて学んだ1日でした。
皆さんお疲れさまでした!

 

■第6回の講座は、和泉葛城山ブナ林で開催しました。
この日お世話になったのは、和泉葛城山ブナ愛樹クラブの皆さんです。
ミーティング後に2班に分かれて行動しました。

 

 

山頂付近のブナやイヌブナについて、土井代表(水色の服)にレクチャーを受けている様子。

 

 

平成9年度に植樹したブナの紹介を受けています。
立派に成長していっているブナを目の前にした解説に、参加者は耳を澄ませて聞いていました。

 

 

林道横に聳えるブナ。
太平洋側のブナ林の特徴としては、ブナだけの純林ではなく、様々な樹木が混ざり合って形成されています。
また、ブナ自体もスラっと真っ直ぐに立ち上がるのではなく、枝を左右に振りながら、主幹も少しうねりを見せながら伸びていきます。

 

 

参加者全員でブルーシートの上で昼食♪

 

 

午後からは樹木の伐採について少しお勉強。
写真はブナ愛樹クラブの吉崎さんに講義いただいている様子です。

 

 

皆はじめての樹木伐採。
良い経験ができました。

 

 

切り倒した桧の後処理をしている様子。

 

 

今となっては珍しい2人挽き鋸を体験。

 

 

最後のふり返りの様子。
お世話になったブナ愛樹クラブさんに直接質問を投げかけていました。

 

 

参加者のアンケートからは、「講座を受け、実際に体験してみて、座学で学ぶ以上に林業の大変さが分かった」「普段体験できないことをできたので、貴重な思い出になった」「活動場所と団体の方々が良かった。」「また、夏にきてみたいです」などの感想が多数寄せられ、座学で学ぶだけでなく実際に体験する事の大切さが分かる講座となりました。
寒かったですが事故もなく無事終了できてよかったです。
皆さんお疲れさまでした!

 

■第7回の修了式は、環境事業協会本社で開催しました。
お世話になった各活動地の方にも2名ずつ来て頂きました。

 

 

ふり返りの様子。
事業協会で記録用に撮影した写真を使って、思い出話をしながらポイントポイントを押さえてふり返りました。

 

 

4つの窓を使って今後に繋がる内容を考え、1つずつ付箋に記入してもらいました。

 

 

前に貼りだしてもらい、1枚ずつコメントを返していきました。
様々な意見や感想などが出ました。
今後の参考にしたいと思います。

 

 

新型コロナウィルス感染症の影響で開催できなかった第3回と第4回を除いた講座は、全て無事修了することができました。
参加者の皆さんには各保全地の団体の立ち上げの経緯や保全方法、懸念事項など知って貰えたと思います。
経験して貰ったことは是非周りの人にお話頂き、できれば友達などをお誘いあわせの上、団体さんの活動に参加してもらえれば幸いです。
若い力で自然環境保全の継続に寄与していきましょう♪
次年度も開催しますので、ご興味のある方は是非参加申請ください。
ご参加いただき誠にありがとうございました☆

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