Reportイベントレポート

2022年03月31日
環境を考える人づくり 自然との共生を学ぶ

森・川・海を見守り隊!

①二色浜で海の草原ウォッチング!

小学4~6年生を対象とした体験型環境学習「森・川・海を見守り隊!」の1回目「二色の浜で海の草原ウォッチング!」を7月31日(水)に開催しました。20名の子ども達が参加しました。

二色の浜海水浴場には海草アマモがたくさん生えている貴重なアマモ場があります。今回はプロのダイバーさんと一緒に海に入って、シュノーケルでアマモ場を観察しました。
外は炎天下で暑かったですが、海に入ると、ぬるい?冷たい?で気持ちよかったです。

最初にシュノーケルの使い方をダイバーさんから教わり、その後班に分かれて海の中の様子を観察しました。
アマモ場をシュノーケルで観察すると、カニや貝、それにたくさんのウミウシ(メリベウミウシの仲間など)が見つかりました。網で探ると魚やヤドカリも採れました。アマモ場が色々な生き物の棲み処になっていること、大阪湾にもこんな場所があるということを体験できたかな?

午後からは貝塚市立自然遊学館で活動しました。
午前中に二色浜で捕まえた生き物を水槽に入れて観察し、みんなそれぞれにお気に入りの生き物をスケッチしました。ウミウシやカニや魚、クモヒトデ、いろいろ採れました。

その後自然遊学館の館内の展示を見て、アマモ場や森・川・海のつながりについてお話をして、一日のプログラムは終了しました。

参加者の子ども達は自然遊学館に来るのはみんな初めてだったようですが、館内には貝塚市に生息するたくさんの生き物たち(森・川・海の自然)が水槽や標本・剥製で展示されてあり、生き物好きな子ども達は熱心に見ていました。また夏休みの間でもお家の人と一緒に自然遊学館にも遊びに行ってみてくださいね。

②石川で生きものつかみ

今回は大阪府河内長野市を流れる石川で「川の自然」を体験しました。
石川にどんな生き物が棲んでいるのか、川に入って網などを使ってさがしました。

講師の大門先生や南河内水生生物研究会の皆さんと一緒に川に入ると、水中にはたくさんの魚影がありました。
素早く泳ぐ魚をタモ網で捕まえるのはなかなか難しかったですが、川底に棲むヨシノボリの仲間やスジシマドジョウなどは子ども達も上手く捕まえていました。
南河内水生生物研究会の方が投網を打ってくれて、オイカワなどの泳ぎまわっている魚も採れました。
水中の石をめくると、カワゲラやカゲロウ、トビケラなどの小さな水生昆虫の幼虫もたくさん見つかりました。
河原には小さなヌマガエルがあちこちで飛び跳ね、石の下から大きなアメリカザリガニを見つけた子もいました。
晴れて気温も上がりましたが、参加した子ども達は川に入って元気に生きものをつかまえていました。

午後からは木根館の室内で、午前中に石川で捕まえた生きものをじっくり調べました。
班ごとにそれぞれたくさんの生き物を見つけていて、ゲンジボタルの幼虫がいたり、カマキリのお腹から出てきた針金のようなハリガネムシ、鍋の蓋のような形のナベブタムシなど、面白い生き物もたくさん採れていました。

講師の大門先生から見つかった生き物について解説をいただき、水生昆虫など棲んでいる生きものの種類によって川の水質などを判定することができることを教えていただきました。
今回は「きれいな水にすむ生き物」から「よごれた水にすむ生きもの」まで幅広くたくさんの種類が見つかりましたが、全体としてきれいな水の生きものも多かったようです。
生き物から川の環境をしらべる調査の体験になったのではないでしょうか。

生きものしらべの後は、画用紙に好きな生き物の絵を描いて、それを入れる木の額縁作りをしました。
木根館の宇佐美館長に木工を教えてもらい、釘を打って額縁を組み立て、周りにデコレーションもして、みんな上手に作れていました。
石川で生きもの調べをした思い出と一緒に持って帰り、また思い出してみてくださいね。

③河辺いきものの森で里山体験! ~森のたんけんと木の伐採~

今回は滋賀県東近江市にある河辺いきものの森へ行き、「森(里山)の自然」を体験しました。

最初に河辺いきものの森で活動している遊林会のスタッフさんから、森のケモノたちの紹介と、里山保全についてのお話がありました。
河辺いきものの森はタヌキ・アナグマ・アライグマなど色々なケモノたちが棲んでいる森です。タヌキはどれでしょう?クイズなどをして楽しくお話を聞きました。

昔の人達は里山の木を切って薪にしたり、様々なものに木を切って使って生活をしていました。
そうした里山の森の中は木と木の間から光が差し込み、地面には草が生え、花が咲き、様々な動植物が生息していました。
しかし最近は電気やガス、色々な便利なものができて森の木を利用することが減りました。
木を切らずにそのままにしておくと木はどんどん成長して、空を覆ってしまい森の地面に太陽の光が地面に届かなくなり、そこからつながる色々な生きものたちもなかなか棲めなくなってしまっています。
河辺いきものの森では、木を切って、木を使って、森を守るという活動を続けています。

今回はそんな里山の森を守るお手伝いで、子ども達も木の伐採に挑戦しました。

まずはみんなで森を探検して、里山の自然を探しました。
「木の実5種類とキノコ3種類を探そう」というミッションもあり、赤や青のきれいな実や、押すと煙が出るキノコなど、いろいろな発見がありました。

いよいよ里山の木を切ります。木は一度切ってもまだ根っこが生きていて、切り株からまた芽が伸びて木が生長していきます。
ヘルメットをかぶり、班ごとにそれぞれ協力して一本の木を切りました。

切ったのはクヌギというドングリができる木で、少し堅い木ですが、協力してノコギリでギーコギコ。
最初は上手く切れなかった子も、だんだんコツをつかんで切れるようになっていきました。

切り倒した木を運び出し、薪にしやすい90センチの長さで切っていきます。
みんな一生懸命に切りました。

お昼ごはんを食べた後は、森で切った木を使ったバターナイフづくりに挑戦しました。
あらかじめ準備しておいてもらったクヌギの木材を、小刀を使って自分の好きなバターナイフの形に削っていきます。
普段使い慣れない小刀で堅い木材を削るのは大変そうでしたが、みんながんばりました。

イメージした形に削れたら2種類の紙やすりで磨いてつるつるに。
みんな誰よりもつるつるになるように必死で磨いていました。

それぞれ世界にひとつだけの素敵なバターナイフが出来上がりました。

炭火でパンを焼いて、森で採れた特製冬いちごジャムをバターナイフで塗って食べました。
前日に河辺いきものの森のスタッフさんがみんなのために冬イチゴをたくさん集めてくれたそうです。
とっても美味しいジャムでした。

最後に自然のつながりを知ろうゲームをしました。
班ごとに分かれて、森の自然や生き物のつながり、川の自然・海の自然、それぞれを矢印でつないでいきました。
食べる・食べられるや物質循環、人とのつながりなど、いろいろな意見が出てどんどん矢印がつながっていきました。

その後、森・川・海のつながりも考えました。3つの自然をつなげるのはなかなか難しいですが、太陽・水・二酸化炭素、私などで森・川・海のつながりを見つけていました。

1・2回目での活動もふりかえり、3回のまとめとして森・川・海がつながっていることを皆で考えて気づくことができました。

今年度の高学年対象の体験型普及啓発イベントは、森・川・海と3つの自然を体験し、環境のつながりと自然を大切に思う心を育んでもらうことを目的として開催しました。
最後にカードゲームを通して3つの自然のつながりについて考えてもらいましたが、森も川も海も、人も自然の生きものたちも、全部つながっているんだということをこのイベントで体験を通して気づき、身近な自然を大切にしてくれる子ども達が育っていってくれれば嬉しいです。
1年間ご参加ありがとうございました。

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