Reportイベントレポート

2022年03月31日
循環型社会に向けた取組み

令和元年度再生可能エネルギー講演会「自然エネルギー100%と私たちの暮らし」

2月15日(土)、再生可能エネルギー講演会「自然エネルギー100%と私たちの暮らし」をクレオ大阪中央にて開催しました。講師には、気候ネットワーク 上席研究員の豊田陽介さんをお迎えし、自然エネルギーを取りまく世界の情勢から、電気の選び方など私たちの暮らしに直接かかわるお話など、わかりやすくご講演いただきました。

今、自然エネルギーが注目を浴びている背景として、地球温暖化の問題があります。2016年11月にパリで開催された国際会議で「パリ協定」が発効され、温室効果ガス排出「ゼロ」に向け、今、世界中でさまざまな対策が取られています。しかし、残念ながら、日本ではその流れに逆行しているのです。化石燃料から脱却しなければ、日本は世界から取り残されてしまうのではないでしょうか?世界と日本の常識のギャップに大変驚きました。

 

現在、世界の電力供給のうち、自然エネルギーは4分の1(約26%)にものぼり、石炭に次ぐ電源であるそうです。自然エネルギー100%は、決して無理な目標ではなく、達成できる目標なのです。

自然エネルギーと一言に言っても、水力、風力、バイオマス、太陽光、地熱などいろいろなものがあります。日本は、資源が少ないと思われがちですが、じつは、森林資源などが豊富で、世界的に見ても、自然エネルギーに恵まれている国なのだそうです。

日本の地方では、水力発電所や太陽光発電所を作り、地域再生につなげているところもあります。講師の豊田先生自身も、電気会社を作られたそうです。

また、私たち個人でできる身近なお話として、今使っている電力の切り替え方法を教えていただきました。電気の切り替えは、手続きが大変だと思っていましたが、切り替えたい電力会社にお電話するだけで、すべての手続きをしてもらえるのだと聞いて驚きました。電話一本なら、簡単に切り替えできますね。自然エネルギーは想像していたより安価になっているし、環境にやさしい電力を選びたいと考えられた参加者の方が多かったです。

前半の講演の後、6つのグループに分かれてワークショップをしました。講演を聞いて印象に残ったことや疑問に思ったことをまずはグループ内で話し合ってもらい、それぞれ代表の方に発表していただきました。多くの質問が寄せられましたが、豊田先生は、ひとつひとつ丁寧に答えてくださいました。みなさん、「自然エネルギーの重要性を知って、改めて地球環境を大切にしようと思った。」と研修後のアンケートに多くの方が書いてくださいました。

 

そして、質疑応答が終わり、参加者のみなさんには、太陽光で簡単な調理ができる「ソーラークッカー」とエコバッグをプレゼントさせていただきました。「ソーラークッカー」は、太陽の光をうまく集められるかがポイントのようです。ぜひ、ご自宅のお庭やベランダで、ゆで卵やプリンなどを作ってみてください。 

最後に・・・

今後も、環境事業協会では、環境問題についての講演会を開催してまいります。

本講演会にご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました。

またのご参加をお待ちしています。

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