Reportイベントレポート
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2022年03月29日自然との共生を学ぶ
MIZUBEキャラバン 城北ワンドで体験!水辺のいきものみ~っけ!
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令和2年度体験型環境学習MIZUBEキャラバン城北公園で体験!水辺のいきものみ~っけ!」を10月3日(土)と10月18日(日)に大阪市旭区の淀川城北ワンドで開催しました。
10月3日(土)は20名、10月18日(日)は16名の親子が参加しました。
今回は国の天然記念物の淡水魚イタセンパラと生息地の淀川の自然再生を目指して活動をしている淀川水系イタセンパラ保全市民ネットワーク(イタセンネット)にご協力いただきました。
午前中はイタセンネットが定期的に行っている城北ワンドでの保全活動に参加しました。
城北ワンドではイタセンパラや在来の淡水魚を守るため、河川敷のごみ拾いと地曳網による外来魚の駆除作業が定期的に行われています。全体ミーティングの後、まずは淀川に架かる菅原城北大橋に上がって、橋の上からワンドの地形や淀川本流を見学しました。
橋の下のワンドではイタセンネットのボートが地曳網を入れ始めていて、作業の様子を上から見ることができました。
橋の上からワンドを見てみよう 
橋の上から見た地曳網作業 河川敷へ戻ってきて、次は参加者も一緒に地曳網を曳いて保全活動に参加しました。
地曳網からはバケツにいっぱいの淡水魚や大きなモクズガニなどが見つかりました。
さあ地曳網を曳いてみよう 
何がとれるかな? 
大きなモクズガニ 採れた魚はイタセンネットのメンバーによって素早く在来魚と外来魚に分けられ、さらに種類ごとに体長を測っていきます。
在来魚は計測の後、またワンドへ返します。
採れた魚を種類ごとに分けて調べます 採れた生き物の仕分け作業をしている間に、MIZUBEキャラバンの参加者はイタセンネットの河合先生から城北ワンドについてのお話を聞きました。
ワンドがなぜできたのか、城北公園の池は実は昔の淀川の名残だったこと、二枚貝に卵を産むイタセンパラ、淀川の在来魚・外来魚のことなどをパネルを使ってお話されました。
スタッフや保護者の方も初めて知ったことがたくさんあり勉強になりました。
ワンドはなぜできたのだろう? 
イタセンパラのオスとメス お話の後、地曳網で採れた魚を種類ごとに分けてケースに入れて解説してもらいました。
10月3日(土)は天然記念物のイタセンパラが4尾見つかりました。
オスはこの時期しか見ることができない綺麗な婚姻色が出ていました。
その他ヨドゼゼラなどの在来魚、ブルーギルなどの外来魚がどちらの回も見つかりました。
地曳網で採れた魚を紹介 
おおっ、この魚は 
天然記念物のイタセンパラ 10月18日の回では、当日朝に釣り人が釣り上げた大きなブラックバス(オオクチバス)の解剖もしました。
解剖しながら魚の体のつくりを学びました。ハサミを入れると身はとっても肉厚です。胃の中には魚を消化した跡が見られました。
大きなブラックバスにびっくり! 昼食をはさんで午後からは実際に水辺に入って生きものさがしをしました。
投網や四手網など魚を捕る道具の紹介の後、ワンドを仕切る水制工の周りの浅い場所に入り、タモ網を使って生き物を探しました。
子どもたちはイタセンネットのメンバーの大学生たちにサポートしてもらいながらそれぞれエビや貝や魚を採っていました。
水辺に生えるヨシなどの植物やワンドの周りに生えるオニグルミの実も観察しました。
投網を実演 
ワンドの周りには食べられるオニグルミもたくさん生えている 
浅い水辺に入って生きもの探し 
イタセンネットのお兄さん・お姉さんに生き物の採り方を教えてもらったよ 
貝やエビや魚が採れたよ 
見つかった生き物の観察。 ワンドに棲むプランクトンもプランクトンネットで採集し、顕微鏡で観察しました。
ヒゲナガケンミジンコなどがたくさん採れ、魚たちの大切な餌になっていることを学びました。
プランクトンの採集 
顕微鏡でプランクトンを観察 最後に、水辺に生える植物ヨシの枯れ茎を使用したヨシ笛も作りました。
日本の伝統芸能である雅楽の篳篥(ひちりき)のリードにも淀川(高槻市鵜殿)のヨシが使用されています。
自分で作ったヨシ笛はなかなか鳴らすのにコツが要るみたいですが、すぐに上手く音を鳴らせた子もいました。
ヨシ笛づくり 
上手く音が鳴らせたよ! 今年は新型コロナウイルス感染症の影響でイベントがほとんど中止になり、体験型環境学習はこの城北ワンドの2回だけの開催となりました。
城北ワンドでは子どもたちが水辺に入って生きもの探しができる場所がとても限られているのですが、午前中の保全活動と午後からの水辺に入ってのプログラムで、城北ワンドの自然環境や、淀川の魚や生き物のことを親子でたくさん学んでいただけたイベントになりました。
今回のイベントを通じて、大阪市内に残る貴重な水辺の自然環境と、それを守る活動をしている人たちがいることを知ってもらえたらうれしいです。
イタセンネットの河合先生からは、最近はコンピューターやインターネットを使ったバーチャル体験での学習も増えてきているけれど、実際に自然の中での体験は子どもたちの自己肯定感を高めることにもつながっているというお話もありました。
来年度以降も新型コロナウイルスがどうなっているのかわかりませんが、環境事業協会では今後も体験型環境学習を行ってまいりたいと思います。今回は河合先生をはじめ、イタセンネットのメンバーの皆さんに、保全活動への参加と体験プログラムの実施にご協力いただき大変お世話になりました。
環境事業協会は昨年度からイタセンネットの連携団体に登録していますので、今後も保全活動などに参加協力をしていきます。


