令和4年10月21日（金）に「亀岡で学ぶ！SDGs　リバーフレンドリーエコツアー」を開催しました。

　このツアーは、昨年12月に開催しました「六甲で学ぶ！SDGs　食とエネルギーと森林」に続く環境問題講演会第2弾として、世界に誇れる環境先進都市を目指し、全国初となるプラスチック製レジ袋提供禁止条例制定などの環境政策に取り組む亀岡市を訪れ、自然と人をつなぐサスティナブルプロジェクトを現場で学ぶものです。

　今年は、コロナ禍を乗り越え社会経済活動の正常化が進んでいることもあり、31名の方々にご参加いただきました。

　当日は、天候にも恵まれた中、予定どおり環境事業協会前からバスで出発し、車内では亀岡にまつわるクイズで現地のご理解を深めていただくなど、和やかな雰囲気で現地に向かいました。

　なお、午前のプログラムの冒頭に、BRITA Japan株式会社さんよりご提供いただきました浄水ボトルをすべての参加者の皆さんに配布しました。

　プログラム終了後、早速、浄水ボトルに水をくまれる方もいらっしゃいました。

　山内さんの講演の後、KIRICAFEに隣接するHOZUBAG拠点施設に移動し、同施設の代表者であります武田幸子さん（兼KIRICAFE店主）にご説明いただきながら、HOZUBAGを実際に制作されているフロアを見学しました。

　HOZUBAGは、廃棄するパラグライダー生地を利用して製作されており、参加者からは、素材、製作工程、販売店舗等について様々な質問が飛び交いましたが、武田さんはご丁寧にご返答いただき、皆さんは感心されたご様子で武田さんのご説明をお聴きされていました。

施設見学終了後、HOZUBAGを購入された参加者もあり、午前のプログラムの効果が早速表れました。

　昼食は、リバーフレンドリーレストラン（環境に配慮した取組を実践する飲食店）に認定されているATLRCAFE（亀岡市役所内）にバスで移動しました。

　ATLRCAFEを運営されている株式会社亀岡給食センター代表取締役社長の木戸庸介さんが直々にお食事を手渡していただき、素敵な雰囲気のフロアでゆっくりといただきました。

　当日の献立内容は、亀岡牛の時雨煮、丹波赤鶏の山賊焼き、亀岡産野菜の天ぷらなど、亀岡産の食材を活かした特別御膳で、皆さんご満足された様子でした。

　午後のプログラムのスタート地点となる保津川下り乗船場にバスで移動後、爽やかな秋晴れの元、保津川下りを運営されている保津川遊船企業組合営業統括理事の豊田覚司さんのご案内で、参加者は２隻の船に分かれてご乗船いただき、それぞれ３人の船頭さんが操船し、乗船場を出発しました。

　出発後、各船頭さんによるユーモア交えたご説明をお聴きしながら、並走するトロッコ列車に手を振り、急流を下る醍醐味を楽しみつつ、保津川の川辺を見渡すものの思ったほど目立ったごみが見受けられない中で、途中のごみ拾い活動場所で一旦下船しました。

　下船してまもなく辺りを見渡しますと、やはり思っていたほどのごみ量ではないと感じましたが、実際にごみ拾い活動を始めますと、プラスチックごみなどのほか、バーベキューコンロやバーベキュー網も複数散乱しておりまして、参加者全員で収集したごみ量は、わずか20分ほどで通常のごみ袋で６袋収集する結果となりました。

　この活動を通して、収集に貢献して充実感を持たれた方、一定のごみが捨てられていることを残念に感じた方、更なる収集活動を望まれる方など、皆さんの中で様々な想いを抱かれる結果につながったものと感じています。

　最後に、亀岡は、行政、事業者、市民などが一体となって環境保全活動に取り組まれている素晴らしいまちで、今回、保津川下りが仮に荒天中止となった場合の対応を快く引き受けていただいた京都ほづ藍工房での藍染め体験など、魅力あふれる取組が他にもたくさんあります。

　今後とも、亀岡やその他の地域も含めまして有意義なツアーを企画し、参加者の皆さんが楽しみながら日々の生活の中で環境にやさしい取組を行おうとするきっかけになるようなツアーを開催してまいります。

　このたびは、亀岡市役所、HOZUBAG拠点施設（KIRICAFE）、ATLRCAFE、保津川遊船企業組合、京都ほづ藍工房、BRITA Japan株式会社の関係者の皆さまには、ご協力、ご支援いただき心より御礼申し上げます。

　また、参加者の皆さま、ご参加いただきありがとうございました。