２０２２年１１月１９日（土）に成ヶ島 プラごみ調査と海の生き物観察エコツアーを開催しました！

今回のイベントは、『地球環境市民会議（CASA）』との共催で行いました。

兵庫県淡路市の成ヶ島は瀬戸内海国立公園に属し、６月に行われたMIZUBEキャラバン・みんなの海ごみクリーン大作戦を開催した地、和歌山県友ヶ島の目の前に位置しています。

行きのバス内では、CASA理事の宮崎さんが成ヶ島にまつわるクイズを行ってくれました。

クイズで予備知識ばっちりになったところで、渡船に乗りこみいざ成ヶ島へ！

着いてすぐは、多少の自由時間として島の散策を行いました。展望台へ上ったり、目の前に広がる干潟で貝を探したり、ビーチコーミングをしたり…

それぞれが自由に島を楽しみながら、待ちに待ったお昼ご飯の時間です。

友ヶ島を美しくする会の皆様より、タコ飯の提供とハモ・エビのてんぷらを頂きました！

タコ・アカアシエビ・ハモはすべて淡路島の特産品です。大変おいしくいただきました！

楽しいお昼ごはんの時間も終わり、学習の時間です。

干潟へ移動し、まずはＣＡＳＡ宮崎さんよりプラスチックごみ拾いの説明がありました。

ここ成ヶ島でも、海流によりたくさんのプラごみが流れ着いてしまいます。友ヶ島の方が面積は広いですが、狭い干潟に流れ着くごみの量は残念ながら劣っていません。

参加者のみなさんは大きなトングでたくさんのごみを拾い、ごみ袋いっぱいになるまで拾ってくださいました。それでもごみは無くなりません。私たちの出しているごみがどれほど多く、分別されずに捨てられてしまっているか実感します。

次に、成ヶ島を美しくする会・花野会長からマイクロプラスチックなどのお話もありました。

波にもまれて、発泡スチロールや硬いプラスチックは徐々に砕けて小さなかけらとなり海を漂います。それを餌と勘違いした魚が飲み込み、その魚を海鳥が食べてしまう。食物連鎖の過程で、海鳥や私たち人間にも大きな影響を与えているマイクロプラスチックがこの干潟にもたくさん流れ着いていることを教えてくださいました。

次に、CASAの島田さんがプラスチックごみについてのお話をしてくれました。

島田さんのお話では、今回の流れ着いたごみの中には、１９８７年に発売されたアイスクリームの袋が当時の状態そのままで流れ着いていたことを例に、プラスチックのごみは３０年以上たった今でも分解できていないということを説明してくださり、参加者の皆さんも熱心に聞いていました。

続けて、弊社環境事業協会から山野寺が『貝探しゲーム』を行いました。

海岸に流れ着いた貝を、３種類に分類してごみを分別するように分けて入れ物に入れるゲームです。分類は『巻貝』『二枚貝』『それ以外の貝（わからないものも含む）』の３種類でした。

最も多かったのは巻貝でした。イシダタミ・クボガイ・スガイなどをはじめとした磯の貝類が多い中、タカラガイの仲間も見つけてくれた子もいました。

中には、イルカの仲間の椎骨を拾った子もいました。大阪湾にはスナメリをはじめとしたイルカの仲間が多く生息しているので、その骨が流れ着いたのかもしれません。

次に、磯や海でよく見かける『タマキビ』という貝についてのクイズを行いました。

海面以上の高さに必ずいるタマキビはなぜ海に住んでいるのに水が嫌いなのか、陸に上がっているのに暑い夏はどう過ごしているかなどのクイズを行い参加者の皆さんも楽しんでいました。

最後に、貝探しゲームを始める前に海の浅瀬に仕掛けておいた魚を見せ、すでにボロボロになっている理由と、ボロボロにした生き物の正体、その生き物がいるこの干潟を守らなければならないことなどを説明し、学習の時間を終わりました。

最後はみんなで集めたごみと一緒に記念撮影をして成ヶ島を後にしました。

集めたごみは、定期回収の際に一緒に回収され処理をされます。

大阪湾で大活躍中の海面清掃兼油回収船 「Dr.海洋」が回収しに来てくれるそうです。詳しくはこちら→（海面清掃兼油回収船「Dr.海洋」｜国土交通省近畿地方整備局 神戸港湾空港技術調査事務所 (mlit.go.jp)）

その後は帰りのバスへ乗りこみ、途中たこせんべいの里へ寄って休憩し帰路につきました。

今回のような海ごみに関するクリーンプロジェクトや、海の生き物の観察イベントなどの環境学習イベントは今後も継続していきます。また、地域の皆様のご厚意、ご協力があって初めて続くイベントですので、よりよくなるようなイベント企画を心がけていきたいと思います。

成ヶ島を美しくする会の皆様、たこせんべいの里の皆様、成ヶ島渡船事務所の皆様にはご協力やご支援いただき心より御礼申し上げます。

そして参加者の皆様、ご参加いただきまして本当にありがとうございました。