Reportイベントレポート
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2023年08月17日環境を考える人づくり 自然との共生を学ぶSDGs SUP サップ 体験 体験型環境学習 探検 東横堀川 水辺 河川 環境学習 生きもの 生きもの調査 調査
MIZUBEキャラバン第2弾の「SUPボートで水都探検!生きものいてるかな?」を開催しました!
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8月2日(水)MIZUBEキャラバン第2弾の「SUPボートで水都探検!生きものいてるかな?」を開催しました!
第2弾は身近な河川でいつもとは違う目線で水上を探検しながら、また昔のイメージでは汚いと思われていた大阪のど真ん中の川に生き物はいるのか?ということで、専門家と一緒に設置した仕掛けの引き上げ体験をしてもらいました。
今回も、昨年度と同様一般社団法人日本シティサップ協会様と、株式会社海洋生態研究所様にご協力いただきました。
当日は天気も良く朝からとても暑かったですが、参加者の皆さん元気にお越しいただきました!
はじめにサップ協会代表の奥谷様より、大阪市の河川が載っている大きな地図を見せてもらいながら、今いる場所や道頓堀川の成り立ち、それぞれの川は何処から流れてきてどこでつながっているのかなどの説明をしていただきました。参加者のお子様達は興味津々に地図をみたりお話を聞いていました!その後、パドルの持ち方、操作の仕方を教わりました。パドル操作の説明が終わった後は、乗船場所に移動してライフジャケットを着用し、それぞれのボートに乗り込みます。
いよいよ出発です!道頓堀川では『SUPボートで水都探検!』のプログラムです。
いつもとは違う目線で景色を楽しんでもらいます。観光客から手を振られたりされながら、水上を進んでいきます。道頓堀川を進んでいる間に、船が1艇前から来ましたが、この船は手作業で川のごみを取って綺麗にしてくださっている船だそうです。
サップ協会のボートを操縦してくださる皆様より、川の水深や、現在は頓堀ウォークとして川の近くを歩けますが、昔は高い護岸だったこと、新型コロナウィルスによる緊急事態宣言中は川のごみが少なかったことなど沢山お話をしていただきました。保護者の方も興味を持って聞いてくださっており積極的に質問もされていました。
お決まりのグリコネオンサインの前で集合写真も撮りましたよ!
道頓堀は日陰がないので熱中症を心配していましたが、参加者のお子様たちは一生懸命にパドルを漕いでいて水分補給をしながらも元気いっぱいでした!
いよいよ道頓堀川から東横堀川へ川が変わります。なんだか県境のような感じですね!
東横堀川からはお待ちかねの『生きものいてるかな?』のプログラムです。
前日にサップ協会様、海洋生態研究所様と一緒に仕掛けを沈めているので、それを引き上げてもらいます。 ※特別な許可を得て仕掛けを設置しております。
まずは1家族1つの「もんどり」という仕掛けを引き上げてもらいます。
今回のもんどりでは、小さなブラックバス1匹とアカミミガメ1匹しか捕れませんでした。
外来種ばかりですね・・・。
あまり生きものが入っていなくて少々がっかり気味な子ども達ですが、まだ終わっていませんよ!
仕掛けはまだ設置しています!次は農人橋と本町橋の下の浅瀬に設置した小型の定置網の引き上げです。
定置網は5個ありますので、1艇につき1つ(2家族で1つ)を協力して引き上げてもらいます。
なんと!昨年度は捕れなかったテナガエビが沢山入っておりました!皆さん大喜びでしたね!
この後は、β本町橋に到着した後、一旦休憩をとりました。
最後は生きもの観察と解説です。
海洋生態研究所の方々が本日捕れた生きものと、前日にも採捕した生きものを水槽に入れて展示してくださっています。
まずは生きものの名前当てクイズをしていただきました。皆さん配布された用紙と生きものを見比べて答えていました!テナガエビは昨年度捕れていなくて、用紙には載っていませんでしたが、流石みんな生きもの大好きなこともあり、名前を知っていましたね!
次に、COD(科学的酸素要求量 ※主に湖沼や海域の水質汚濁の程度を表す指標)を調べてみる実験をしました。
実験はバケツに入れた東横堀川の水を薬品の入った容器に吸い取り、何色になるかというもの。
参加者は配られたときは何これ?と戸惑っていたようですが、色が変わってくるとみなさん何番の色になったーと報告してくれました。東横堀川は4か6の色の子が多くやや汚れた水、汚れた水という結果でした。8はとても汚れた水(魚がすめない)なので、昔に比べるとだいぶ綺麗になったことがわかりますね!
最後は、前日にβ本町橋の前の川底から泥を採取していただいていたので匂わせてもらいました。
臭いと感じた子もいるようですが、海のようなにおいでヘドロのような嫌なにおいは全くしませんでした!
今回、在来種がテナガエビ、マハゼ、モクズガニ、クロベンケイガニでしたが、やはり外来種より捕れた数は少なかったです。
外来種はブラックバス、ブルーギル、ジャンボタニシ、ミシシッピアカミミガメでしたが、ブラックバスの数がすごく多く、まだサイズも小さいのでおそらく東横堀川で繁殖しているのではとのことでした。
生きものがいることは良い事ですが、難しい問題ですね・・・。
イベントが終わった後も子ども達は生きものを見たり触ったりと帰るのが名残惜しそうでした!
ご協力いただきました、日本シティサップ協会様、海洋生態研究所様、皆さんが楽しんでいただきながら、少しでも身近な河川のことに興味を持っていただけるイベントになりました!
ご協力いただきありがとうございました!