Reportイベントレポート

2025年03月24日
新たな取り組み 自然との共生を学ぶ
#環境学習 親子,子ども,体験

いきものジャーニー!オーサカ ホタル de ナイト in 太子町 イベントレポート

【レポート】

6月8日(土)「いきものジャーニー! オーサカ ホタルdeナイトin太子町」を開催いたしました!

私たちと生きものがどうしたら「共存」できるのか、ホタルの居場所をどうやったら守れるのか、みんなで考えることを目的とし、ホタルの光を作る実験教室を行い体験して学びました。

今回は、当協会職員、山野寺を「山ちゃん先生」と親しみをもっていただけるよう、そう呼んでもらいました。プログラム1【ホタルの光と私たちの光】と題して、ホタルに関する生態について講座の中で詳しく学びました。

コンクリートジャングルで囲まれた大阪にも、昔は生きものがたくさん暮らしていました。人が生活をするうえで「開発」はなくてはならないものですが、開発の手があまり入っていない場所へおもむいて都会にはない自然を体験して、私たちの暮らす大阪の街とどのような違いがあるか比べたり、私たちが生きものと共存するために一人ひとりができることなどを中心に学習しました。

その後、何のためにホタルが光るのか、「人間はどういった理由で光を使うのか」を考えてもらい、発表してもらいました。

普段何気なく使っている光について改めて考えてみると、人間は様々な用途に光を使っているということが分かります。そこで、生きものたちはなんのために光を使うのか、ゲンジボタルの生態を学習しました。

光について学んでいただいたあとは、プログラム2【ホタルdeライト:ホタルの光を作ろう!】光の実験教室です。

実験で使用するものは、発光する蛍光色の液体が入ったビンと、発光させるための透明な液体が入ったビンのみです。それを混ぜ合わせると発光するという簡単な実験ですが、参加者の皆さんは様々な色に光るビンを見ておどろいていました。

実は、参加者の持つ光るビンの中には一つだけ他とは色が違うビンを混ぜておきました。全員が光るビンを確認するとなんと赤色に光るビンが一つだけ!それが1億年前のホタルと同じ色の光です。諸説ありますが、1億年前のホタルが入っていた琥珀から科学的に分析し、当時使っていた光る物質を再現したところ赤く光ったとのことです。

(参考文献Science Advances https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.abc5705

楽しい実験はお片付けまでが学びです。最後に、この光っている液体を水に流してしまうとどうなるかという水のお話をし、魚やホタルが住めるようにするまで家のお風呂の水40杯分以上が必要になることも学んでいただきました。最後までキッチンペーパーで液体をふき取り燃えるごみにすることで環境の汚染を防ぐことをしっかりとご理解いただきました。

最後に、いよいよ待ちに待ったプログロム3【ホタルdeナイト:野生のホタルを見にいこう!】の体験講座です。あたりが薄暗くなってきたところで、いざホタルスポット唐川へ!

その日は[からかわ・ホタル観賞会の夕べ]が同日開催だったので、目印になるように皆様には、光るブレスレットを右手首に付けていただきました。

ホタルのスポットまでは、徒歩10分程度で到着。ここ太子町では、ホタルの光を邪魔しないように、道路の街灯を21時まで消灯しています。そのため道中は真っ暗です。

親子で手をつないでいただき、安全に移動しました。

到着してから、唐川ホタルを守る会、前会長の和田様ほか4名の方に、ホタルの餌になるカワニナについて説明していただきました。水がきれいだと巻貝が生息するんだよ!というわかりやすい説明をしていただきました。

お天気は曇り、湿度が高く、絶好のホタル日和でした。

19時50分を過ぎたころから、ふわふわと発光するゲンジボタルが飛び始めました。

子どもたちも、スタッフに「ね~ね~顔の近くまでホタルが飛んできたよ~♪」と、うれしそうに報告しにきてくれました。

とても幻想的で、感動的な時間を過ごすことができました。唐川ホタルを守る会の皆様に、参加者全員でお礼のあいさつをしてお別れしました。

いつも私たちが使っている光のこと、光が明るすぎることでホタルの繁殖を阻害していること、どうしたら水がきれいになるのか、環境ついていま一度ご家族で考えてみる機会になったのでないでしょうか。最後に、唐川ホタルを守る会の皆様と太子町のご厚意やご協力をいただき、感謝申し上げます。 

次回、7月26日(金)に、いきものジャーニー!第2弾 オーサカ リバートレッキング水の生きもの探検隊!を開催します。お申込みお待ちしております。

前のページへ戻る
ページトップに戻る