Reportイベントレポート

2024年09月02日

続MIZUBEキャラバン『SUPボートで生きもの調査!』を開催いたしました!

 8月8日(木)、続MIZUBEキャラバンとして「SUPボートで生きもの調査!」を日本シティサップ協会の皆様と共催で実施しました!

 大阪市内を流れる都市部の河川をサップボートに乗って探検しよう!というテーマで、生き物の解説と水質の調査は株式会社海洋生態研究所にご協力いただきました。

β本町橋に集合し、まずは日本シティサップ協会の奥谷様より大阪市内の河川の紹介をしてもらいました!地図には大阪市内を流れる河川が色分けされており、これからSUPボートで向かう川のことをクイズ形式で楽しく学びました。

みんなでライフジャケットを着用したら、出発です!しばらく東横堀川を北に進むと、なにやら施設が見えてきました。

左手に見えるのが、東横堀川にある水門を管理している施設です。ここで、大川から流れ込む水の量と、船舶の行き来を調整しています。

最初は全開の扉ですが、徐々に閉まっていき…最終的には閉まってしまいました。そこに大量の水が左手から勢いよく流れ込みます。

水門と水門の間にSUPボートを挟み込み、その中に大量の川の水を流し込むことで、中の水位が徐々に上がっていきます。この仕組みのおかげで水位の低い東横堀川から水位の高い土佐堀川~大川へのアクセスを可能としています。

さあ、水門を開けてもらった後はいよいよ土佐堀川へと突入です!

都会の真ん中を走る大きな川の上をSUPボートで移動するのはとても気持ちが良かったですね!この日は35℃にもなる猛暑日でしたが、川の上は意外と涼しく、真夏の日差しを受けても汗ばむどころか爽やかに過ごすことができました。

中之島公園のばらその橋を潜り抜けると、堂島川になります。その後天神橋を超えて、大川へとアクセス。ここで折り返して、また土佐堀川へと戻ります。

同じ水系なのに、頻繁に川の名前が変わるのは面白いですね。

 都会の河川を満喫したところで、東横堀川へと帰ってきました。ここではまた水門で水位の調整をしてもらいます。

大きな機械が動く様子はいつ見てもカッコいいですね。

水門を抜けると、次は生きもの調査のプログラムです。

様々な場所に設置してあるもんどりや小型の定置網を引き上げて、みんなで生きもの調査を行いました!

残念ながら、もんどりにはほとんど生きものは入っておらず、唯一、一匹の大きなミシシッピアカミミガメが入っていました。

しかし!定置網の方はなんと大量!様々な生き物たちが捕れました!

β本町橋前に戻ってからは、水の生きものの学習をしました。

1種類ずつ分けられた水槽を一人1つずつ持って、中にいる生きものの名前を表の中から探してもらいました。

配布された資料を参考にしながら、みなさん真剣に考えてくれました。

ブルーギルやテナガエビ、ゴクラクハゼなどが捕れましたが、なかでも『カワアナゴ』という魚が捕れました。

カワアナゴ

カワアナゴは今までのSUPボートで生きもの探し!のイベント中には確認されていません。ハゼの仲間で、川底を好みます。ハゼの仲間は腹びれが吸盤状に変化しているものが多いのですが、このカワアナゴは吸盤になっていないのが特徴です。そのため、水槽の壁などには張り付くことはできません。下あごの白い点々もチャームポイントです。

ニホンウナギ発見…とはなりませんでしたが、またひとつ、都会を流れる河川の生物多様性の高さに感服する発見となりました。

テナガエビ
クロベンケイガニ

最後に、海洋生態研究所の片渕さんからみんなに、パックテストの実施を行ってもらいました!

東横堀川の水質は、透明度としてはとても高いのですが現在は真夏ということもあり貧酸素状態となっていました。また、COD(化学的酸素要求量)という水質を測る一つの指標では、5程度と、魚がようやく住める程度にはきれいな水という結果が出ました。しかし、においもせず、これだけたくさんの生きものが棲める川であるということがわかりました。

大阪市内の河川が綺麗になれば、さらに生きものの種類が増えるかもしれないということで、川や水をもっと大切にしなければならないことを学びました。

 

今回のイベントでは、SUPボートで探検しながら、水門の役割や川のしくみをしれ、仕掛けの引き上げでは沢山の生きものが生息していたことが分かりました。ウナギが捕れるまで次年度もみなさんと体験しながら調査を続けていこうと考えております!

 

イベント情報はHPに掲載いたしますのでチェックしてくださいね!

 

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