Reportイベントレポート

2025年04月08日
SDGsアクション 循環型社会に向けた取組み 新たな取り組み 環境を考える人づくり 自然との共生を学ぶ
#環境学習 SDGs バックヤードツアー まち歩き

大阪環境まち歩き~新世界からハルカスへ~を開催いたしました!

12月8日(日)に「大阪環境まち歩き~新世界からハルカスへ~」を開催しました。


冬の訪れを感じる寒い風が吹く中、参加者14名と一緒に大阪メトロ「恵美須町駅」を午前9時30分に出発しました。

地上に上がると、すぐ目の前に通天閣が見えてきて早くも感動です。

まずはじめに「新世界」のまち歩きガイドの大阪あそ歩委員会の井川聡江様より、新世界はもともと明治36年に開催された「第5回内国勧業博覧会」の会場跡地だったと説明がありました。

「内国勧業博覧会」は「万国博覧会」と違い、明治時代に日本国内の産業発展を促進し、魅力ある輸出品目育成を目的とした国内の博覧会で、第5回の大阪開催が最後にして最大の内国勧業博覧会となったそうです。

昔の写真には、パビリオンなども写っていて、現在の新世界とは違った賑わいが想像できました。

その後、明治45年ルナパークという遊園地といっしょに初代通天閣が建てられ、さまざまな歴史を経て現在の姿になった。と説明がありました。

少し歩いたところに「新世界稲荷神社」がありました。

「新世界稲荷神社」は通天閣がきれいに見える位置にひっそりと建っている小さな神社です。近くには釣鐘まんじゅうのお店などもありいい匂いが漂ってきていました。


そのまま、まっすぐ進むと通天閣に辿り着きます。

 

通天閣の下では、通天閣の歴史を教えていただきました。
現在の通天閣は2代目で、初代の通天閣は、凱旋門の上にエッフェル塔が建ったような形をしていたと説明があり、現在の姿との違いにみなさん驚いていました。

初代通天閣は昭和18年の火災により被害を受け、その後、戦時下の鉄材供出のために解体・撤去されたといわれています。

昭和31年に再建され現在の姿になったそうです。

現在の通天閣は、大阪の観光名所として海外からの観光客も多く訪れる場所となり、この日も開場前から多くの方が並んでいました。

通天閣の下には、将棋で大阪名人と呼ばれた坂田三吉氏の「王将碑」があり、隣には大正2年に行われた関根金次郎氏との対局棋譜が残されています。

新世界は昔から「将棋の町」と言われ「将棋倶楽部」などが多くあったと説明がありました。しかし、残念ながら、今年、最後の将棋倶楽部がなくなってしまったようです。

 

そして、新世界は「芝居の町」でもあり、大衆演劇の劇場も点在しています。「浪速クラブ」や「朝日劇場」などは今も公演をしています。「朝日劇場」の派手な看板に目がくぎ付けになっていました。


「天王寺動物園」のゲート前では、動物園は「ルナパーク」の跡地に建てられたことや天王寺公園にある「慶沢園」や「大阪市立美術館」の土地は住友家(江戸時代からの大坂の豪商)から大阪市へ寄贈されたと説明がありました。その太っ腹ぶりに驚きです。

 

つぎにスパワールドの横にある「大阪国技館跡」に立ち寄りました。

国技館と言えば東京のイメージがありますが、実は東京両国の国技館に対抗して大阪にも造られたそうです。なんとも大阪人らしいですね。

つぎに「ジャンジャン横丁」立ち寄りました。

ジャンジャン横丁の「ジャンジャン」とは三味線の音から来ており、昔、この辺りには芸者小屋があり、芸者さんたちの三味線が響き渡っていたことから「ジャンジャン横丁」となったと説明がありました。

現在のジャンジャン横丁は、ミックスジュース発祥の地と言われる「千成屋珈琲」や人気串カツ店が立ち並び、海外旅行者向けの弓道などを体験できるお店もあります。そして、今年閉店した最後の将棋倶楽部がありました。

 

ジャンジャン横丁を抜けたら、新世界のまち歩きはここで終了となります。

再び天王寺動物園のゲート前に戻り、ガイドの井川様とはお別れです。楽しい時間をありがとうございました。


ここから「てんしば」までは弊社のスタッフがガイドを行いました。

まず、上町台地の高低差のお話です。今まで歩いてきた新世界は上町台地の西にあり、はるか昔、上町台地の西側は海だったと説明がありました。これから向かう「てんしば」は上町台地の上でその高低差を体験していただきます。

 

天王寺動物園から大阪市立美術館へ向かう陸橋の上で「天王寺動物園」の説明を行いました。

天王寺動物園では、様々な環境の取組を行っており、クイズを交えながら、種の保存や資源の循環の取組やSDGsの講座、イベントなどの紹介しました。

天王寺動物園から続く陸橋を抜けると「大阪市立美術館」に続く長い階段です。

階段を上った先には、先ほどまで歩いていた新世界が見渡せます。上町台地の高低差を実感していただけたと思います。

※現在、大阪市立美術館は大規模改修のため臨時休業中です。来年3月1日にリニューアルオープンされます。

 

ここから見えるのは「大阪市立美術館」だけではありません。

大阪冬の陣、夏の陣にも出てきた茶臼山もここから見えます。都市化されても茶臼山の緑は現在も残っています。
てんしばも含めて、緑が「ヒートアイランド現象」の緩和にも役立っていることを説明しました。


大阪市立美術館隣には、「旧黒田藩蔵屋敷長屋門」があります。現在の中之島三井ビル付近にあったものを、昭和8年に同ビル建設に際し大阪市に寄贈されたものと説明がありました。

 

長屋門を抜けると、てんしばに到着です。

20年ほど前まで「青空カラオケ」が立ち並んでいた通路や天王寺動物園を設立した池上四郎市長像の説明を行いました。


ここでランチの時間です。

今回の昼食場所はてんしば内にある「ソライロキッチン天王寺inてんしば」です。

お申込みの際にお聞きしていたランチメニュー+パン食べ放題です。

パンのサイズは大きくないので、たくさんいろんな種類を食べることができ、お皿に5、6個取って持ってきていました。

全員、食べ残しすることなく完食され、食品ロス削減も実践されました。

 

1時間半、ゆっくりランチできるように時間設定しておりましたが、この日、てんしばでは「クリスマスマーケット」が開催されていたため、早めに食べ終わった方はクリスマスマーケットを楽しんでおられました。


ランチタイムのあとは、あべのハルカスに向けて出発です。

「天王寺駅」周辺の歴史や地形についてお話をしながら、ハルカスの到着です。


さて、お待ちかねの「あべのハルカスバックヤードツアー」の開始です。

10名以上の団体でないと入れないツアーなので、これを目当てに参加された方がほとんどでした。


まずはじめに、あべのハルカス1階でVTRを見てから17階に上がりました。

17階では、床に使用されている「ジュライエロー」という石材についての説明がありました。よく見るとアンモナイトやベルムナイトの化石が入っているのがわかります。みなさん見つけるのに必死です。

 

そして、同じ階には吹き抜けがあり、光や風(外気)が通り抜けやすいように設計されていることや雨水が地下へと落ちる仕組みなど教えていただきました。

つぎは、地下5階です。

ここは完全に一般の方が入ることのできないエリアとなっております。雨水を貯める貯水槽やバイオガス発電設備などの最新機器を見ることができます。

生ごみからメタンガスを発生させ電気をつくる仕組みは、高層ビルでは日本で初めての試みで、電気を作るだけでなく、生ごみの量も減らせる仕組みにも驚きました。

レストランなどから出た約1.5トンから2トンの生ごみを細かく刻み、菌で発酵させ、その時に出るガスを利用して電気を作る。と説明がありました。最後にはバケツ1杯分のごみが残るそうです。

 

15階の南側にはソーラーパネルなどが設置されている様子を見ることができます。

また、超高層ビルならではの耐震技術や火災などの影響を受けないようにあえて店舗などを作らず、吹き抜けになっていることなど興味深いお話をたくさん聞くことができました。

つぎに、16階から60階まで一気に駆け上る高速エレベーターであべのハルカスの展望台「ハルカス300」に到着です。

展望台から58階までエスカレーターで降り、さらに階段で56階まで降ります。

ハルカスでは、最新の「耐震技術」と「制震技術」を組み合わせ、最高水準の安全・安心を実現されていることを学び、ここでは特許も取得されているあべのハルカスのための大きな「制震振り子」を目の前に見ることができました。

「制震振り子」や風の抵抗を減らす建物構造により、強風が吹いても水平振動を抑えビルは揺れず、安心して宿泊・お仕事・お買い物などができる仕組みとなっています。


ここで、あべのハルカスバックヤードツアーのガイドは終了となります。

ハルカススタッフの皆さま、ありがとうございました。

最後に、60階の展望台「ハルカス300」に戻り記念撮影をして、このイベントは終了となりました。

終了後、参加者の皆さまは展望台からの景色を堪能されてそれぞれお帰りになられました。


今回のアンケート結果では、あべのハルカスのバックヤードツアーの満足度100%いただき、企画してよかったと本当に思うイベントとなりました。

ご協力いただいた皆様、ご参加された皆様、ありがとうございました。

 


また、今回の結果を受け、2月に同じ内容のイベントを開催することに決まりました!

前回、お申込みされて残念ながら落選された方も、

今回、はじめて興味を持たれた方も、

ぜひお申込みいただければと思います。

よろしくお願いいたします。

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