Reportイベントレポート

2025年03月24日

いきものジャーニー! オーサカバードウォッチング!in鶴見緑地を実施しました!

3月2日(日)、花博記念公園鶴見緑地となにわエコスクエアでいきものジャーニー!オーサカバードウォチングin鶴見緑地を開催しました!

講師には、植彌加藤造園株式会社の平野友昭さんをお呼びして、街の中にある緑地公園の鳥たちを学習しました。

まずは双眼鏡を全員で装備して、外へ向かいます。
外の天気はどんより曇り空で、あいにくの空模様でしたがこの季節としてはとても暖かく鳥たちは活発に動いているようでした。
前日が雨模様で、鳥たちは餌を探すことが難しかったためお腹がすいています。雨の上がった時を見計らって鳥たちは活動するということを学びました。

通常の観察会や、弊社開催のイベントだとまずは座学で身近な鳥たちなどを学んでからフィールドで実感する体験講座を実施していますが、今回は「何も知らないことを知る」という意味で、まずはフィールドへ出てみました。

平野先生より鳥の足音の見分け方などを教わったり、落ち葉の中に昆虫がいてその虫を食べに鳥が集まるということを教えていただきました。

その次は大池に向かいます。大池には多くの水鳥たちが集まっており、アオサギやヒドリガモ、オオバンなどが羽を休めていました。

多くの鳥たちを観察したのち、なにわエコスクエアの研修室へ戻る途中でマガモのつがいに会いました。また、近くの早咲きのサクラも綺麗でした。

次に、研修室へ戻り平野先生から身近な旅鳥や渡り鳥について学習しました。
夏鳥はこれからの季節に、繁殖のため外国や南の方からやってくる鳥たちを指し、冬鳥は越冬のために外国や北国からやってくる鳥たちのことをいいます。また、そのどれにも当てはまらない鳥たちは基本的に留鳥と言い、日本にずっと留まったままの暮らしを行います。

また、渡り鳥の中には日本を中継地点として一休みするためにちょっと寄っていく鳥も存在します。そんな鳥のことを旅鳥と言い、この日は見られませんでしたがシギ・チドリの仲間に多いそうです。

平野さんの講座を終えた後は、環境事業協会職員の山野寺より「減ってきている鳥たちの現状」と題して、様々な環境の変化により数を減らしている鳥たちについて学びました。

少しだけ難しい内容にも踏み込み、風力発電機と太陽光メガソーラー発電所が鳥たちの住み家を追いやってしまっているというお話もしました。しかし、決してこれらのクリーンエネルギーの利用が悪いのではなく、建設する場所を考えてしっかりと鳥たちの調査を行ったうえで作れば良いということを学びました。

二つの座学を終えた後、先ほどまでに学んだことをおさらいするためにもう一度フィールドへ出てみて鳥たちの観察を行いました。

先ほども観察をした大池ですが、最初の観察よりも知っている鳥の種類が多くなり、皆さん楽しそうに鳥の名前を言いながら観察を続けていました。
たくさんの水鳥たちが岸辺に集まっており、オナガガモやキンクロハジロ、オオバンなどといったカモの仲間が先ほどより増えていました。(オオバンはツル・クイナの仲間です。)

その後観察は終了し、研修室へ戻って最後のイベント「鶏の足 お絵かきクイズ」を実施しました。ルールは簡単、鶏の足を何も見ずに紙に描いてみるだけです。

この難問を正確に描けた参加者は1人だけで、蹴爪などもきれいに描けていたそうです。
ホワイトボードには平野先生のお手本が描かれました。前指が3つ、後ろに1つが正解です。キツツキなど前指後ろ指2本などといった変わった指の付き方の鳥もいます。また、猛禽類のミサゴは前3つと前後2つずつを使い分けることのできる特殊な指を持っています。これは留まるときに便利だったり魚をがっしりと掴むためです。食べ物や生態によって足指の付き方も変わってくるということを学びました。

アンケートの結果では、多くの人たちが初めてじっくりと鳥を見た、ということが書かれておりとてもご満足いただけたようです。ご参加いただきまして誠にありがとうございました!

また講師を務めてくださった、植彌加藤造園株式会社の平野友昭様本当にありがとうございました!

来年度も引き続き、いきものジャーニー!に続く別企画を検討中ですのでお楽しみに!

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